単工程急速圧縮膨張機関(RCEM)に、気体燃料の使用、4点点火制御を加え新たに製作しました。
(RCEMの基本機能については初号機ブログを参照ください。https://fc-design.at.webry.info/201607/article_1.html)
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 弊社製気体用インジェクタを使用し、燃料噴射タイミング、噴射量が自由に設定できます。
吸入行程直前での必要最低限の燃料噴射量に制御でき、燃焼室外での燃焼が起きにくい設計となっております。
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 4点(2点ずつグループ点火、4点独立制御は将来対応)点火、燃焼室中央でも点火可能。
 以下はピストンの可視化窓からの動画です。
 https://youtu.be/ZasnTR4MUK8

 安全装置として、近接センサによりバルブ閉を感知し、バルブが閉まらなかったら点火をしない設定としております。
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 点火プラグのアダプタを交換すれば、可視化やレーザー導光用の窓も取り付け可。
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 また、縦型にすることで設置スペースを削減。
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 コントローラは19インチラックに組み込み可能。タイミング設定操作は初号機と同様のタッチパネル式。
点火信号、Z相、A相出力BNC端子付き。
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仕様
寸法 500mm*500mm*1200mm
重量 約130kg
可視化 ピストン部φ58窓&ミラー 
圧縮比 6.68
ボアストローク 78x67
ガス圧 0.1~0.3MPa程度
吸気圧力  真空~100kPa
吸気温度 気温~100℃程度
使用燃料 LPG、メタン
使用回転数 600rpm程度


 今回紹介させていただいた機能以外にも、ご要望に合わせた仕様の製作も対応させていただきます。